天気がますます暑くなり、台湾はまもなく猛暑に入ります。中医学によれば、「暑熱傷氣（しょねつしょうき）」と言います。これは大人だけでなく、子供たちも食欲がなくなる現象で、親はしばしばクッキーやキャンディを正食の代わりに使ったり、冷たい飲み物を好んで飲むことがあります。これが長引くと、幼児の体が健康を損ない、病気にかかりやすく、消化器の問題が起こる可能性があります。では、どうしたらいいのでしょうか？
中医学の観点からは、「脾健貴在運，不在補（脾胃の健康は正常に機能することによって大切であり、単に補給するだけでない）」とされています。中医師の李深浦は、子供が食欲がなく、特に夏になるとさらにその傾向が強くなるのは、消化系の酵素が不足し、肝臓と脾臓の機能が調和していないためです。さらに、赤ちゃんの抵抗力は弱く、風邪を引きやすいため、抗炎症薬や風邪薬を服用すると、嗜眠や食欲不振の症状がより強まる可能性があります。これは薬品中の抗生物質が肝臓と胃に悪影響を及ぼし、食欲不振を引き起こすためです。
脾臓主導肝臓と腸胃の運行。脾気不足の場合、倦怠感や食欲不振、下痢が起こります。そして栄養は肝臓で分解・代謝されます。肝臓の機能が良好であれば、胃腸の動きも良く、自然に栄養摂取の欲望が生じます。逆に、肝臓の代謝が遅い場合、胃腸が食物を消化しても、栄養を吸収するのが難しいです。例えば、歩く際の急な息切れや多量の痰などの兆候から、体内の気が通らず、血が不足していることがわかります。五臓の五行がスムーズでない状態です。
李深浦中医師は説明しています。「我々はよく『気血不足』という言葉を聞きますが、その『気』とは正に『体の気』を指し、そして『血』とは『血行』です。気が充実すると血行が促進されます。したがって、夏の食欲不振を改善するためには、胃を健やかにし脾を活性化させ、気血を補うことから始める必要があります。五行学説では、宇宙と万物は木、火、土、金、水の五つの基本的な物質によって運行と変化が支配されており、中医学の五行説では『土生金』とされており、それは人体の五行に対応しています。つまり、脾臓と肺を指します。脾臓は肺の母とされており、これによって理解できます。
したがって、夏季の体内の乾燥や食欲の低下は、人体内の五行の調和から始めるべきです。記録によると、山薬（サンヤク）は甘味であり、性質は平和で、肺経、脾経、腎経に入ります。乾燥せずに重くならず、脾胃を補い、津を生み、肺を補い、消化を助け、腎を補い、精気を固める効果が顕著です。人参は甘味で微かに苦く、微温であり、心経、肺経、脾経に帰属します。肺と腎の虚弱を補い、血虚や気が血を受け入れない人に対して気を補い、血を生む効果があり、中薬四君子の一つとされています。ゼキシャは利水滲濕作用を持ち、熱を排出する効果があり、夏季の食欲不振に対して前向きな助けとなります。ただし、李深浦中医師は、すべての食欲不振が脾虚から引き起こされるわけではないことに注意を喚起しており、したがって、食欲不振の治療においてはまず正確な原因を特定し、症状に合った処方を行うことが体を強健にするために重要であると述べています。
原文出典：健康醫療網
健康醫療網／記者許碩穎の報道 2015/07/08
